刺青を消す レーザー治療

刺青を入れることにあまり抵抗がなくなっている時代である。気軽に入れることができることもあってか、ファッション感覚で刺青を入れる人も少なくない。また広範囲に入れるものではなく、腕などにワンポイントとして入れる人も増えている。

そんな刺青であるが、世間の見る目は厳しいものである。入れるのは気軽にできるが、その後さまざまな弊害が生じることも珍しくない。そのため、一度入れた刺青を消すことになるパターンも多い。

刺青は、色素を真皮層に沈着させるものであるため、消すのは大変である。その方法として、かつては皮膚の移植や切除が行われていたが、縫合痕や傷あとがどうしても残ってしまう欠点があった。しかし、近年レーザー治療による消す方法が現われている。痕が残らずに消すことができるということでこのレーザー治療が一般的になりつつある。

それぞれ色に合わせて

刺青を消すためのレーザー治療には刺青の色によっておもに三種類のレーザーが使用される。黒系の刺青にはQスイッチやネオディミウム・ヤグレーザー、赤系にはヤグレーザー、緑の刺青にはアレキサンドライトレーザーというレーザーが使用される。

それぞれ色に合わせて効果のあるレーザー治療を行うわけだが、さまざまな色が使われている刺青の場合、治療は何回にもわたり、時間と回数をかける必要が生じることになる。また、上記の色以外の刺青だと、消すのは難しい状況である。

レーザー治療はかなりの広範囲に行う場合を除き、局部麻酔で行われる。効果が出るのは照射後二〜六ヶ月後で、刺青の色が少しずつ薄くなっていく。

治療は一、二ヶ月おきで多ければ十回程度、二〜三年ぐらいかかることになる。

このように刺青を消すには長い時間と、多額の費用が強いられるものである。しかも、レーザー治療といっても完全に消えるとはかぎらない。若気のいたりなどで刺青を入れてしまった場合、その代償は大きいといわざるを得ない。後悔先に立たず。刺青を入れる際には慎重に考えた上でしたいものである。